過積載の情報 2024.6.28

通過するだけで過積載か否かを判定!?最新技術について

技術の発展が目まぐるしい昨今ですが、過積載の業界にもその波が押し寄せています。今まではトラックの過積載か否か警察官が目視で判定し、過積載だと思う怪しい車両をトラックスケール(通称:カンカン)にトラックを乗せ計量を行うしか方法はなかったのですが、この目視が正直ザルで取り締まり件数も数える程しか行うことができませんでした。 ですが今回国土交通省が通過するだけで過積載車両を選別可能な技術を導入検討していることがわかりました。その技術の詳細を解説していきます。

橋梁の変形で過積載検知が可能に

結論から解説すると橋梁にセンサーを取り付け、橋のたわみを計測することにより通過した車両が過積載か否かを判別しているとのこと。 巨大で頑丈な橋梁が歪んでいるというと不思議に思われる方もいらっしゃると思いますが、実験により過積載車両が通過するとナノレベルで橋梁が変形します。その変形を検知できるセンサーを開発し応用したとのことです。 そんなナノレベルを検知できるセンサーについて解説します。

光変位センシング技術の過積載検知原理

光変位センシング技術は、光ファイバーを利用して物質の変位を高精度で測定する技術です。具体的には、光ファイバーにレーザー光を通し、物質の変位によって生じる光の干渉パターンの変化を検出します。この変化を解析することで、ナノメートル単位の微細な変位を測定することが可能とのことこのセンサーを搭載した橋梁に過積載車両が橋梁を通過する際、その重量によって橋梁に微細な変位が生じます。光変位センサーは、この変位をリアルタイムで測定し、過積載の可能性がある車両を特定します。例えば、特定の閾値を超える変位が検出された場合、その車両は過積載の疑いがあると判断することができます。

過積載システムの現状

2024/9現在、群馬県内の直轄国道において光変位センサーを橋梁に設置し、過積載車両の検出実験が行われ、この実験では特定の時間帯において過積載の可能性がある車両が検出され、その精度の高さが実際に確認されました。

今後の過積載の取り締まりに思うこと。

このような技術の導入により、過積載の取り締まりがより効率的かつ正確になることが期待されます。従来の目視による取り締まりでは見逃されがちだった過積載車両も、光変位センサーによって確実に検出されるようになるでしょう。

しかし、過積載の問題は技術だけで解決できるものではありません。業界全体の意識改革や、法規制の強化も重要です。過積載が引き起こす事故や道路の損傷を防ぐためには、過積載対策の重要性を考え対策していく必要あります。

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