過積載の情報| 2024.7.17
え、嘘だろ・・・?13トン車に10トン積んだら違反になってしまった理由とは?
「◯トン車」の「◯トン」ってトラックの重さ?積める荷物の重さ?
トラックには「最大積載量」「車両重量」「車両総重量」という重要な重量表示が存在します。これらの重量表示は、それぞれ異なる意味を持ち、特に貨物車の運行において重要な役割を果たします。
重量表示の種類
1. 最大積載量: 車両に積載できる最大限の荷物の重量を示します。これは車検証に記載されており、貨物車にとって非常に重要な指標です。
2. 車両重量: 車両本体の重量に、満タン時の燃料、規定量のオイル、冷却水、バッテリーなどを含んだ重さです。つまり、走行可能な状態の車両の重さを指します。
3. 車両総重量: 車両重量に最大積載量と乗車定員の重量(55kg×乗車定員数)を加えたものです。これも車検証に記載されています。
道路法と車両制限令
道路法および車両制限令により、走行時点での車両全体の重さには20トンの上限規制が設けられています。この規制は道路を保護する目的で制定されており、規制を超えた場合は公道を走行することができません。例えば最大積載量13トンのトラックであっても、車両重量と定員重量の合計が10トンを超えていた場合 荷物を10トン積めば道路法の制限を超過してしまいます。
重さ指定道路と新規格車
特定の道路では重量制限が緩和される場合があります。例えば、「重さ指定道路」では最大25トン、「高さ指定道路」では最大4.1mまでの車両が通行可能です。また、「新規格車」と呼ばれる車両は、20トンを超えて25トンまでの総重量で走行可能で、これらの車両には特別なワッペンが付けられています。新規格車は大量輸送を行えるので、人手不足解消策として重要な役割を担うと期待されています。
特殊車両の通行許可
重量規制を超える車両は「特殊車両」として扱われ、通行するには道路管理者の許可が必要です。この許可を得ることで、規制を超えた重量でも特定の道路を走行することが可能になります。
まとめ
トラックの重量表示は運行において非常に重要な要素であり、最大積載量、車両重量、車両総重量の違いを理解することが大切です。また、道路法や車両制限令に基づく規制に従い、安全に運行することが求められます。「最大積載量を超えていなければいくらでも荷物を積んでも大丈夫」というわけではないので、ポイントを抑えて未然に違反を防ぎましょう。
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