過積載の情報| 2023.8.23
どのくらい積んでいいの? 乗用車の過積載について
乗用車の過積載について
トラックやバンの場合、車両の後ろに最大積載量を示したステッカーが貼ってあったり、車検証に記載されている数値を超えると過積載となり違反となります。
では、ミニバンや軽自動車などの乗用車の場合はどうでしょうか。
結論を言うと乗用車に重量制限はありません。
つまり、どれだけ荷物を載せても法律上の罰則は無いと言うことになります。(乗車定員は除く)
しかし、制限が無いからと行っても安全面を考慮すると、無制限に荷物を積んでいいわけではありません。
では、どのくらいが積み込める目安で、それを超えるとどうなるのでしょうか?
乗用車の過積載基準は??
今回、国内自動車メーカー各社に『積載量はどのくらいが目安なのか?』をヒアリングしたところ、各社とも下記のような返答をいただきました。
『乗車定員と乗車定員の手荷物分(約10kg程度)が積載可能な重量の目安となります。』
とのこと。具体的には車検証を用いて解説します。
まず、車検証の乗車定員(写真1)を確認します。乗車定員=5人と記載されており、法律上1人あたり一律55kgと定められていますので、
5人×55kg=275kg
さらに、手荷物分とのことなので、一人当たり10kgをプラスしていきます。
5人×10kg=50kg
275kg+50kg=325kg
しかし、車は自動では動きませんので、最低でも1人分の重量を引いていきます。
325kg-55kg=270kg
この車両での最大重量は270kgで、運転者一人で荷物を満載に積める目安となります。
積む量より注意する事
そもそも、車両設計時に重量に関してはかなりゆとりを持って設計されているようで、最大積載量の目安よりも多く積んでも、すぐに車両が壊れたり、タイヤがパンクすることはないそうです。(常識の範囲内での積載量の場合)
とはいえ、重量が増えると制動距離が延びてしまうため、いつもより重い荷物を積んでいる場合、いつも以上に運転に注意することが大切です。
また、重量バランスにも注意が必要です。
重量バランスが崩れた状態で走行を続けると、タイヤの偏摩耗に繋がる可能性があります。
超重量物を積載する場合は上のイラストのように左右でバンランスが取れるように
積み込むと良いでしょう。
まとめ
乗用車の過積載は法的に制限されているわけではありませんが、安全運転のために過度な荷物の積み込みは避けたり、やむおえず積載する場合でも、重量バランスを気にかけ、運転に十分な注意を払うべきです。