過積載の情報| 2023.7.21
高速道路で過積載がなくなる!? 自動取締りで過積載撲滅へ
過積載問題への取り締まり強化で安全性向上が期待される
過積載問題が社会的な悪影響を及ぼしていることは周知の事実であり、軸重超過車両が道路や橋梁に与えるダメージは深刻です。
そのため、トラックの軸重を厳密に制限することが重要とされています。 現在では、トラック運送事業者やドライバーの中でも「過積載は悪」という共通認識が広がっており、過積載を行う悪質な業者に対しても厳しい目が向けられています。
しかし、取り締まりが緩くなると再び過積載車両が増えるというイタチごっこの状況は解消されていません。この問題に対処するため、2023年4月1日から高速道路上や料金所に設置されている自動軸重計を活用した取り締まりが開始。
これにより、従来の料金所での指導取り締まりに加えて、軸重超過の自動取り締まりが行われることになります。
自動取り締まりの概要
自動取り締まりの概要は以下のようになります。
- 警告対象車両
軸重20トン超違反が1カ月のうち2回、または軸重20トン以内違反が2年間のうち20回の車両が警告対象となる。
- 警告・是正指導
2回目の違反以降、軸重20トン超違反は1カ月に1回で警告・是正指導が行われる。 - 弁明の機会
4回目の違反時には違反車両に対し弁明の機会が与えられる。
- 是正指導内容の公表
悪質と判断された場合、日本高速道路保有・債務返済機構のホームページ等で是正指導内容が公表される。
- 最終処置
5回目の違反が確認された場合、「特殊車両通行許可の取消」と「告発」が実行される。
これにより、過積載を行う車両に対して段階的な警告と是正指導が行われ、
対象となる高速道路のほとんどの車両が取り締まりの対象になることから、過積載防止に効果を発揮すると期待されています。
まとめ
今回の軸重の自動取り締まりの導入により、単純な過積載のみならず、軸重超過にも注意しながら積み込みを実施する必要があります。
軸重に関しては、目視での確認が非常に難しいので、過積載対策のプロに相談し、
従来以上に積載量の厳守や荷物の均等な積み方にも気を配る必要があります。
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