過積載の情報 2024.1.12

過積載 1割未満 はセーフ? 過積載の許容範囲について解説!!

ネット上では、「過積載の1割ぐらいだったら罰せられない」という話が出回っていますが、実際のところ許容範囲はどうなっているのか?解説します!

 

過積載の許容範囲について

結論から先に言うと過積載には許容範囲はなく、最大積載量以上の重量の荷物を積んだ時点でNGです。ですので極論ですが、1mgでも多く積んでしまった時点で過積載となります。

そうはいっても、「過積載の1割」という範囲は取り締まっている警察官の目視では判断するのは難しく、

「たった1割だから許してあげよう」というのではなく、現実問題として細かい目視での測定が難しいために見つけにくい、それで検挙されにくいため、そのような噂話が広がっているのです。

しかし、先程も申し上げたように、過積載に許容範囲はありません。計量器で計測取締りを行われ、道路運送車両法で決められた車両ごとの最大積載量を少しでも上回った場合は過積載となるため注意が必要です。

なぜ、過積載はこんなにも厳しいのでしょうか?
それには下記のような理由があげられます

過積載に許容範囲がない3つの理由

①走行性能の低下

過積載は荷物を積みすぎた状態で走行するため、ブレーキをかけても、車が停止するまでの制動距離が伸びる「フェード現象」が起こりやすく、大変危険な行為です。

トラックが止まりきれずに前方の車に衝突したり、カーブや下り坂などではバランスを崩して横転するリスクもあります。大きな事故に繋がるリスクがあるので注意が必要です。

②道路の老朽化

過積載によりトラックやダンプカーが転倒した場合、道路や道路橋が破損したり、陥没して崩壊することがあります。路面が老朽化したり、水道管が破裂するリスクもあります。

また、過積載は騒音や騒音、振動などの交通公害を引き起こし、自然環境にも影響を与えますので、最大積載量を守って走行することが大切です。

③車両の劣化・破損リスク

運送業者はドライバーの人手不足に悩んでいるケースが多く、また近年の業界の競争が激しくなっていることから、コストを抑えるためにわざと過積載を行う悪質なケースもみられます。

しかし、過積載をして荷物を積みすぎると車体に負荷がかかりすぎて、部品やタイヤの劣化が進んで故障の原因になったり、燃料費も余計にかかってしまい、メリットはありません。

まとめ

過積載(かせきさい)は貨物車の荷台に規定の最大積載量を超えて積んだまま走る行為のことをいい、少しでも超えた場合は法律違反となり、厳しい罰則が待ち受けています。
過積載の厳しい罰則があるにも関わらず、違反車両がなかなか減らない理由は運輸業界の厳しい「人手不足問題」が挙げられます。また輸送費の低下による競争激化も原因の一つです。

過積載の罰則はドライバーだけでなく、運送業者や荷主にも罰則が課せられるケースがあり、最悪の場合は事業閉鎖リスクもあるため、徹底した過積載対策が必要だといえます。

 

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