過積載の対策事例 2023.1.8

一度に運ぶ量を増やす施策が公共工事にも有利に!?

“過積載対策の強化”は億劫だった

Aさんは土木工事会社であるS社で管理職をしており、残土運搬時の過積載対策について、いつもダンプの「アオリ」以上に積まない「目視による対策」を行っていたそうです。

当時の状況について
『同業者との会話の中で、過積載の取締が強化されてきた事や、発注者から過積載防止の取り組みについて、具体的にどうしているか?とヒアリングを受けたこともあるので、漠然とこのままで良いのかな?とは思っていたんです。』
とAさんは語ります。

その「アオリを目安に目視で積載する」という手法は昔から慣例的に行われてきた過積載管理の手法であるため、今までのやり方に慣れており
『このやり方で一度も過積載を出したことがないし、新しい仕組みは複雑そうで億劫だ』
と思っていたそうです。

きっかけは運搬効率をあげるため

そんな中、取引先で自社のダンプを計量する機会があり、トラックスケール の計量票を確認したところ、
なんと、大型のダンプ(最大積載量約8t)に平均6.5tの積載しか出来ていなかったそうです。

普段より過積載を警戒して少なめに積載していため、かなりの運搬ロスがあることが判明しました。 (1日平均ダンプ20台分の稼働 × 平均ロス1.5t = 1日平均30tの運搬ロス)

その様な状況が明るみとなり、『これはまずい』と感じたAさん
『過積載は絶対に出せない』かといって『目視で毎回でギリギリまで積載するのは不可能』だと考え、

計量器の導入を視野に入れて私たち過積載のプロへ相談してくださいました。

『過積載対策にそんなにお金はかけられない』

『運搬効率はあげたいが、費用対効果を考えると会社から予算を取るのが難しい…』と私たちはAさんからご相談を持ちかけられました。

なんとか希望予算内で抑え、過積載を絶対に出さない為、
『精度の高い計量を行う』必要があると考えた私たちは、
基礎工事が不要でどこでも設置が可能なセパレートタイプの計量器と、

ダンプの運転手が車から降車することなく、カードをかざしてボタンを押すだけで運用できる。
『セルフ計量が可能』なシンプルかつ、管理が簡単なシステムを

まずは、直近で一時的に行われる大規模プロジェクトの際にレンタルにてご利用いただき、事業の採算を検証した上で再度会社に予算計上を提案してみては?

と、ご提案いたしました。

『早く導入しておけば良かったよ』

今回は、予算的なこともありレンタルでご導入頂くことになりましたが、レンタル期間終了後にAさんへ使用感をうかがうと…

『なによりもギリギリまで安心して積める安心感。これは代えがたいメリットでしたね。確実に運搬効率が上がりました。計量結果も自動で記録され、帳票を作る手間もない。ダンプの運転手だけで運用できるから計量専任者もいらない。結果的に運搬回数を減らせる事でコストは下がりましたし、人件費すらも大幅に下がったわけです。こんなに便利ならもっと早く導入しておけば良かったと、正直少し後悔しましたね(笑)費用対効果は抜群です。』

と嬉しいお言葉をいただきました。

また、公共工事の成績評定もプラス加点となり公共事業の入札案件にも有利に働いたそうです。

「設置も移設も、ご提案頂いたとおり私たちだけでも充分に対応できるほど簡単でした。これからは当社の工事で標準採用したいので、数セット購入して配備しようと計画しているところです。足りないときはまたレンタルさせてもらいます。」

『まとめ』

今回S社様に導入させて頂いたのは、セパレートタイプトラックスケール 『NL-2VA』とスタンドアローン型過積載管理システム『OPS2』のレンタルです。

この組み合わせでは、現場への設置や移設が簡単におこなえ、計量小屋(プレハブやガードマンボックス)などを必要としません。
また、すべての操作はダンプの運転手が簡単に行えるため、
専任の計量担当者などを配置せずにセルフオペレーションで過積載の管理が可能となります。

計量データはCSV形式で内蔵のSD カードに記録され、計量日時や過積載の有無、車両ごとに異なる最大積載量がしっかりと管理・記録されます。
計量結果を帳票などへ簡単にまとめることができるので、複雑な作業を行うことなく業務効率も格段に上がります。

また、今回の事例と同じ様に、一時的な使用を想定したレンタルも行っておりますので、少しでもご興味がございましたら、ご気軽に過積載のプロへご相談ください!