過積載への対策方法| 2023.1.8
軸重超過って何?見逃しやすい軸重超過ついての説明と対策方法
最近取締りが多くなってきている軸重超過ですが、皆様はどの程度対策されていますでしょうか?
最大積載量のみの対策では防ぎきれない軸重超過についての説明と対策方法について解説いたします。
目次
そもそも軸重超過とは?
軸重とは、車両の軸にかかる重量の事です。
車両の軸にかかる重量が1軸あたり10tを超えると軸重超過となります。
2017年4月1日に車両制限令の見直しが行われ、追加された比較的新しい規則です。
上記のイラストのように、積み込む荷物の量が少なくても荷物が前後に偏る場合、
テコの原理により少ない荷物で最大積載量を守っていたとしても、
1軸にかかる重量が多くなると軸重超過となってしますので、注意が必要です。
※1公益財団法人全日本トラック協会HPより一部イラスト引用https://jta.or.jp/member/anzen/oogata/caution_poster.html
軸重超過がダメな理由
『最大積載量を守っているのだからいいだろう』と思いたくなる気持ちもありますが、実は軸重超過は過積載状態で道路を走行するより危険です!
・道路状況を悪化させる
軸重超過は一部の軸にかなりの重量がかかります。
同じ力を加えて手のひらで押すより、指一本で押した時は、一部にかかる付加が多くなりますよね?
車の軸重超過も同じで軸重制限値である軸重10tの車が走行した場合と、
軸重違反である軸重20tの車とでは、道路に与える悪影響が約4000倍になるといったデータがあります。
このように通常の過積載よりも軸重超過により道路状況を悪化させてしまい、最悪、道路が破壊され思わぬ事故につながります。
・車両に負担がかかる
通常車両メーカーでは1軸あたりにかかる重量というのを計算し、車両の設計を行います。
ですが、軸重超過で車両の一部に大きな力が加わる為、設計時には想定していない負荷がかかる場合があります。
この状態で走行すると、車両ダメージが蓄積していき、タイヤの偏摩耗やブレーキの異常といった消耗部品の早期交換につながったり、車のフレームの歪みから来る車両破損など本来であればもっと長く使用することができた車両が短命に終わり、費用が多くかかってしまいます。
・走行性能が落ちる
車両の一部だけに多くの重量を乗せると、ブレーキがうまく効かなかったり、カーブに差し掛かる際のハンドリング性能が著しく低下します。
これにより、いつもの感覚で運転をしているとヒヤッとする場面が出てきたり、思わぬ事故に繋がる為、危険です。
軸重超過の対策
では私たちはどのような対策をすれば良いのでしょうか? 軸重超過対策の代表例を紹介いたします。
1.積み込み時のバランスに注意する
重量の大きい荷物を手前や奥に集中して積み込むと重心が偏り、軸重超過が発生するとなります。
積み込み時に荷物のバランスを考え、均等に乗せるようにしていきましょう。
2.はかりながら荷物の積み込みを行う
一部車両には車載式軸重計が装着されていることもあり、積み込みながら軸重が超過しないかを確認できる車両もあります。
ですが、搭載されている車両は少ないのが現状です。
そのような車両には埋め込み式の軸重計の導入やポータブル式のはかりを使用し、
積み込みながら計測をすることにより、軸重を把握でき軸重超過を防ぐことができます。
まとめ
見落とされるケースが多くある『軸重超過』皆さんで意識を行い適切な対策を行うことで、道路状況の悪化や、悲惨な事故を未然に防いでいきましょう!
もっと具体的に対策方法を知りたい!!自分の事業に合わせた対策方法を知りたい!!などございましたら、ご気軽に過積載のプロへご相談ください。