過積載への対策方法 2023.1.8

知らなきゃ損!過積載防止アイデア5選をご紹介

知らなきゃ損!過積載防止アイデア5選をご紹介

2017年に国土交通省がトラックとダンプカーの過積載対策強化を始め、過積載の取り締まりが厳しくなっているのが現状です。

自社で事前に防止対策をしたいけどやり方が分からない…とお悩みではありませんか?
この記事では、今からできる過積載防止アイデア5選をご紹介しましょう。

過積載は違法!厳しい罰則あり

過積載(かせきさい)とは貨物車両が規定の重量を超えて荷物を載せたまま走っている行為のことです。大きな事故や道路の破損などを引き起こす危険な違法行為になります。
過積載の取り締まりが強化された背景には、2014年までの3年間で重量違反車両が200万台を超えて30%増加し、道路橋の劣化の原因の90%は大型車両による過積載と発表されたことです。

この現状を改善するために、最大積載重量の超過は道路交通法違反にあたり、ドライバーだけでなく、事業者や荷主に対しても厳しい罰則が課せられますので注意が必要です。 ▽大型車の場合

  違反点数 反則金
過積載の割合が5割未満 2点 3万円
過積載の割合が5割以上10割未満 3点 4万円
過積載の割合が10割以上 6点(免許停止) 6ヶ月以下の懲役
または10万円以下の罰金

過積載防止アイデア5選

知らなきゃ損!過積載防止アイデア5選をご紹介

過積載の厳しい罰則を避けるためには、日頃の業務において防止対策を取っておく必要があります。では早速、過積載防止アイデア5選をチェック!

①まずは目視で確認する

まずは、過積載の目安を自分の目で見て、チェックする方法があります。実際に、違反車両をチェックしている警察官も目視を行っています。
建設資材(土砂・砕石・アスファルト合材など)を積む場合は、資材を平らにした状態で嵩高(かさだか)までと判断できる場合は、定量の積載とみてよいでしょう。

ただし、目視による確認は大まかな判断になり、貨物車の車種によっても積載量が変わってきますので注意してください。

②自重計(スケール)を導入する

運送業界ではトラックやダンプカーで運送するのは日常的な業務になります。目視だけでは正確な判断は難しいため、自重計(スケール)を導入することをおすすめします。
自重計(スケール)は積荷を載せた状態でトラックごと計量することができるため、忙しい時でも過積載のリスクを簡単にチェックできて便利です。
土地が狭くて地盤が弱い場合は、正確に積み荷量を計測できないことがありますが、最近はオーダーメイドでスケールを製作してもらえる業者もあります。
大きなスケールは施工費が発生しますが、コストを抑えるならば小型スケールの設置やレンタルサービスを利用するのもおすすめです。

③監視スタッフを配置する

過積載防止ために、運搬物の積み込みや積載量を監視する現場スタッフ(積載監視責任者)を決めて、社内で意識を高めることも大切です。

監視する責任者は施工計画書を作成し、運搬量、運搬先、運搬方法など運搬に関する詳細を記入し、過積載防止計画を行います。毎回、重量やダンプの荷台寸法などの写真も添付します。

④搬出車両記録表を付ける

貨物車の荷台に土砂やコンクリートなど運搬物を搬出する時には、搬出車両記録表に運搬する年月日、車両番号、最大積載量を記載して、監視スタッフに提出します。

明確に搬出車両記録表を記録して、監視スタッフの承諾を得るプロセスを経ることで、過積載のリスクを避けることができます。

⑤社員全体で意識付けを向上する

暗黙の了解で過積載を繰り返している運搬業者はこの機会に、社員全体で意識付けを向上するように新しい取り組みを始めましょう。
作業現場では、毎回、車両における基準の積載量を撮影してからドライバーに確認を取り、ドライバーも過積載の判断を行い、2重のチェックにより、罰則を避けることが可能です

参考サイト:過積載防止対策マニュアル – 東京都財務局
https://www.pref.nagano.lg.jp/gijukan/infra/kensetsu/gijutsu/documents/221001kyou13.pdf

まとめ:過積載の防止対策を始めよう

過積載の罰則は荷主にも課せられることがあり、意図的に過積載を行っている業者はキャンセルとなるケースが起きているようです。

過積載をすることは運搬業者、ドライバー、荷主の誰にとってもメリットはなく、事業の社会的信用が落とす結果になりかねません。できることから防止対策を始めましょう。

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